映像編集環境の改善(其の一)

2010年10月16日

 いっけんや at 17:42
先日、お客さんから依頼されたPC関連の機器購入の仕事のついでに、NVIDIA製GPU「GeForce GT 430」を搭載したビデオカードを購入してきました。
※購入したのは、Palit製「NEAT4300FHD01」です。

実は、元々、より高性能なCPU(Phenom X4 か Phenom X6)を購入して映像編集環境の改善を試みようと思っていたのですが、購入費用を出来るだけ抑えたかったので、結局はビデオカードを購入してみた次第です。


NVIDIA製GPU「GeForce GT 430」は10月11日(日本では10月12日)に発表された 新世代のGPUです。

シリーズとしてはどちらかと言えば“万人向け”という位置づけのもので、「3D対応Blu-rayビデオの視聴や映像編集等のマルチメディア関連が快適になる・・・」感じでしょうか。

様々なニュース・サイトに紹介されている記事を読むと、性能的には「最新のゲームソフトウェアには非力・・・」という事ですが、私自身はゲームはほとんどしませんので関係ありません。


どちらかと言えば、映像編集ソフトウェアで映像に各種フィルター処理(例えば、ノイズ除去や輪郭強調等)を施してMPEGファイルに出力する場合に、その出力作業時間を可能な限り短時間に行えないか・・・という目的が大きいですね。
※今までは、ATI製GPU「HD 4350」が搭載されたビデオカード(DDR2 512MB)を使用していたのですが、このビデオカードは他のPCに載せます・・・。(^^;)

因みに、映像編集ソフトウェアは、多くの動画形式ファイルに対応している「TMPGEnc 4.0 XPress」上で、私がいつも行っている作業が どの程度 改善できるかどうかを簡単に確認してみました。
※下に記載している内容は、使用している機器やソフトウェア等の環境によって異なる場合がありますので、あくまでも参考としてみて下さい。

<設定条件>
- 映像ファイル:XXXX(24分間の映像、HD画質)
- フィルター処理内容:“映像シャープネス”を有効にし、“強さ”を「10」に設定
- 出力形式:MPEG-2(SD画質)
※映像ファイルの形式の違いによる影響はあまりないと思いましたので記載していませんが、使用した映像ファイルは一つだけです。

<エンコード時間>
- CPUのみで実行した場合:約80分で出力完了
- 「GeForce GT 430」に搭載されているCUDAを使用した場合:約36分で出力完了 ※CUDA使用率:96.5%
※「GeForce GT 430」に搭載されているCUDA機能を使用しない場合と、使用する場合とで、確認をしています。


また、消費電力についても、ATI製GPU「HD 4350」が搭載されたビデオカード(DDR2 512MB)を使用していた時と比較しても、

- アイドル時では、2~3W程度の上昇
- 「TMPGEnc 4.0 XPress」でのエンコード実施時では、5~10W程度の上昇

・・・の差でした。


結果として、私のPC環境及び運用環境に限ってみれば、NVIDIA製GPU「GeForce GT 430」を搭載したビデオカードを使用すると

- CUDA機能を使用した時の「TMPGEnc 4.0 XPress」でのエンコード時間は、CPUのみのエンコードよりも劇的な時間短縮が可能となる場合もある。
- 消費電力量は思ったより少なかった(ビデオカード単体の消費電力量は40W以下?)。

・・・という事になります。


「TMPGEnc 4.0 XPress」上においては、フィルター処理を施さなかったり、付加するフィルター処理の内容によっては、「GeForce GT 430」の効果が全く見られない事もありますが、個人的には大満足です。(*^^*)

勿論、消費電力についても、ATI製GPU「HD 4350」が搭載されたビデオカードを使用していた時よりも最大20W程度は上昇するんじゃないかと気にはなっていましたが、実際は10W程度の上昇(アイドル時は2~3Wの上昇)と、それほどではなかったのは嬉しい。(*^^*)
※もしかすると、私が購入したビデオカードのメモリクロックが1,600MHz(NVIDIAが公表している値は1,800MHz)だったのが良かったかもしれません。(^^;)





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