Win7を導入してみた が・・・(まとめ)

2009年10月30日

 いっけんや at 02:55
先ず、今回の導入テストを行った背景としては、古めのパソコンにWindows 7を導入したらどの様な状況になるのかという事を調べるという目的がありました。
また、古めのパソコンに最新のビデオ機能を持たせたら、つまり、WDDM1.1が動作するのであれば、快適に運用できるものなのかを確認する目的もあります。

ですので、マザーボードに搭載されているチップセットが945系と比較的新しいものを使用している事を初めとして、多くの点で容赦して頂ければと思います。

使用しているPCの仕様や、導入したソフトウェア等の一覧は、以下の通りです。

<ハードウェア仕様>
- PCメーカ:自作PC
- 筐体:マイクロATX用ミニタワー型ケース ※メーカ名は不明
- 電源:400W
- CPU:Pentium4-2.8C GHz(FSB:800MHz、L2 Cache:512KB、Northwoodコア)
- マザーボード:ASROCK製P4i945GC
- チップセット:intel 945GC + ICH7
- メモリ:2GB(PC2-6400-1GB × 2枚、デュアルチャンネル動作)
※動作周波数は、BIOS設定にて、チップセット 945の最大値である333MHzに手動設定しています。
- HDD:160GB(S-ATA/II規格品、回転数:7200rpm、キャッシュ:8MB)
※起動ドライブ容量(区画)は60GBに設定、IDE互換(チップセット 945は、AHCI設定が不可)
- グラフィック:ATI Radeon HD 3450(ビデオメモリ容量:256MB)
※PCI Express x16 スロット
- 光学ドライブ:BR-PI816FBS-BK(Pioneer製BDR-203)
※Firmwareは、8.10


<導入したソフトウェア>
- OS:Windows 7 Professional(DSP版、32bit版)
※クリーンインストールにて作業を行っています。
- ウィルス対策ソフトウェア:Norton AntiVirus 2010
- 統合(オフィス)ソフトウェア:OpenOffice 3.1.1 ※OOO310m19(Build:9420)、JRE無し版
- メール作成/送受信ソフトウェア:Windows Live メール V2009(Build 14.0.8064.0206)
※Messengerのみ導入していません。
- メール作成/送受信ソフトウェア:Thunderbird 2.0.0.23
- PDFファイル閲覧ソフトウェア:Adobe Reader 9.2.0.124
- 動画鑑賞ソフトウェア:GOM PLAYER(Ver.2.1.18.4762)
- ホームページ閲覧ソフトウェア(ブラウザー):Firefox 3.5.3
- Java(TM) Version 6 Update 16
- Adobe Flash Player 10 ActiveX
- テキストエディタ:EmEditor Free Version 6.00.4(6.0.28)
- 圧縮・解凍ソフトウェア:Lhaplus v1.57
- Display Driver:ATI Catalyst 9.10
※Catalyst Control Centerは導入していません
- Windows Update:重要な更新プログラムのみ適用


[運用時の感想]
(1)Windows 7 Professional(DSP版、32bit版)のインストール時間

40分程度で、インストール完了しました。

(2)起動時間とシャットダウン時間

Windows 7の起動時間は、約40秒でデスクトップ画面が表示され、ハードディスクのアクセスが落ち着くまで・・・と待っていましたが中々終らない状態です。(ーー;)
常に何かしらのアクセスがチョコチョコと行われていて、ちょっと気になります。

ただ、おおよそ2分~2分半くらいで、任意のソフトウェアの起動が普通に可能です。

この現象は、RC版を導入したHP Compaq Business Desktop D330SFでは見られませんので、ビデオ関係(WDDM 1.1で動作しています)が影響しているのかもしれません。

(3)ソフトウェアの起動時間

シャットダウン時間は約30秒でした。

(4)ハードディスクの占有容量
インストール直後のハードディスク(起動ドライブ)は、システム等で、約8.9GB 消費されていました。
上記ソフトウェアを導入した後は、14GB程度を消費しています。

(5)物理メモリの使用容量とCPU使用率

何もしていない状態での物理メモリの使用容量は、電源を投入後から約5分程度まででは約600~550MB、約10分後(以降)では約450MBと徐々に少なくなっていっています。
これも、ちょっと気になりますが、比較対照が無いので、正常な動作か否かの判断が付きません。

また、CPU使用率については、電源投入後から5分くらいまでは60%程度まで上昇しています。その後、電源投入後から10分くらいまで待ってみていると、かなり低下し、その後も安定しています。
それ以降も何もしない状況なら、CPU使用率は0%~数%を推移します。
※勿論、時々は、何かが裏で動作している様で、50%くらいまで上昇はします。

因みに、YouTube再生時のCPU使用率は10%前後、但し、HD画質の場合は常に90%前後です。
※Windows XP Professional(SP3)上で動作しているCeleron E3200+G31+メモリ4GB+nVIDIA 8400GS(512MB) + IE6のパソコンでは、YouTube再生時のCPU使用率は10%前後、但し、HD画質の場合は常に30%前後です。

(6)Windowsエクスペリエンスの値

- プロセッサ:3.9
- メモリ(RAM):4.5
- グラフィックス:4.0
- ゲーム用グラフィックス:5.4
- プライマリ ハードディスク:5.4


[総括]
個人的見解なのですが
Windows XP Professional(SP3)で動作している時と比較した場合、やはり動作が遅く(体感できるくらいの遅さ)感じます。

Windows 7を2年以上前の古めのパソコンに導入した場合は、現在実現できる一般的なアップグレード手段(ビデオカードやメモリ等の増設、高速なハードディスクへの換装等)を行っても、静止画を扱わないワープロ文書や表計算作成、動画の再生をしないホームページ閲覧や電子メール送受信程度であれば、少し遅いかなぁ~と思いつつも、不満なく使えるものと感じます。

しかし、長期間、様々な用途でWindows 7を使いたいのであれば、やはり、最新の仕様のパソコンのほうが安心して運用できるのでは・・・と思います。
尚、最新といっても、LGA775かSocket AM2以上のCPUで且つ動作周波数は2.4GHz以上のデュアルコアかクワッドコア、チップセットはG31若しくは780G以上、メモリは2GB以上が最低条件かも知れませんが・・・。^^;

P4i945GCのOSは、やはり、Windows 7では荷が重いのかもしれません。近々、Windows XPに戻すつもりです。(T^T)

Windows 7については、近々、お客さんに納入する2009年秋モデルのパソコン(OSはWindowsXPですが・・・)がありますので、それとほぼ同じ仕様のマザーボードを入手し、保守用システム(パソコン)を構築する予定ですから、そちらに導入したいと思います。(;_;)
※LGA1156のマザーボードの購入については、来年以降まで様子見するつもりです。今のところ、LGA1156をスルーして2011年に登場予定のLGA1155のマザーボードを待つ可能性が高いです・・・。^^;

<注記>
上記のテスト時は、電源オプションの設定を“高パフォーマンス”にして行っています。





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